自治体でのスチール缶プレス売却価格とスクラップ価格の関係

自治体で選別加工したスチール缶プレスは、ロット等の関係から、あいだにスクラップ処理業者、運搬業者などを通して鉄鋼メーカーに納入されます。このため鉄鋼メーカーでのスクラップ購入価格(炉前価格)から、中間経路でのコストを差し引いた価格が自治体のスチール缶プレス売却価格となります。

スチール缶プレスの価格動向(2019年~2020年)

スチール缶プレス価格、大きく変動する動き

国内鉄スクラップ市況の動向とともにスチール缶プレス価格も大きく変動する動きを見せています。2020年の関東地区のスチール缶プレスの月間平均価格(電炉メーカーの購入価格)を見ると、最高値が6月の1トンあたり2万100円、最安値が4月の1万4,400円でした。8月は1万9,700円(速報値)でした。原料として利用する電炉メーカーでは、品質が安定し、成分が明確なスチール缶スクラップの評価は高く、製鋼原料としての存在感が増しています。国内電炉メーカーの中では、鉄スクラップの代表品種であるH2(特級)を上回る価格を設定しているところもあります。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大による発生減もあって、高品質なスチール缶は高値で取引されています。ただ、需要量の減少に伴い、スチール缶プレスの2020年8月までの平均価格は1万7,000円と2020年平均の2万2,200円を5,200円下回っています。