1. HOME
  2. STEEL CAN AGE
  3. Vol.10
  4. TOPICS
  5. 協会の動き

STEEL CAN AGE

TOPICS

協会の動き

2002年度スチール缶リサイクル率および新規キャンペーンを発表


スチール缶リサイクル協会では、2003年6月18日、下記内容につき東京・経団連会館にて記者発表を行いました。

●2002年度スチール缶リサイクル率、86.1%を達成

2002年度のスチール缶リサイクル率は、86.1%となり、昨年同様、経済産業省の産業構造審議会のガイドラインである85%以上を達成しました。不燃ごみから磁力選別によって回収されている他規格のスチールも含めると92.9%がリサイクルされています。日本のスチール缶リサイクル率は世界トップレベルを誇ります。ヨーロッパでも日本のような分別収集によるリサイクル方法が検討されており、日本の分別収集は世界に先駆けた高度なリサイクルシステムであるといえます。

●「スチール缶のイメージと利用意識」調査報告

首都圏在住10代〜50代の男女500人にスチール缶容器に関する意識調査を行いました。その結果、約4割が「スチール=鉄」であることを知らないこと、実リサイクル率1位であることや自由自在なデザインと印刷性に優れているといったスチール缶の特長について、あまり理解されていないことが判りました。

●広告・キャンペーン活動のイメージキャラクターに「鉄人28号」を起用

上記のアンケート調査の結果を踏まえ、スチール缶リサイクル協会では、より多くの人にスチール缶の良さを知っていただくため、“フリーサイクル”“フリーデザイン”をキーワードにした屋外・交通広告、イベントを実施します。広告キャラクターとして「鉄人28号」を起用しました。その不死身のパワー、正義感、安心感が、スチール缶の特性である①何度でも再生できる、②リサイクルにまじめな姿勢、③長期保存できる安心な容器、にぴったりマッチする適任のキャラクターであると判断しました。大手飲料メーカー14社のご協力を得て「スチール缶はフリー缶」のキャッチコピーのもと、7月から渋谷スクランブル交差点の屋外広告や地下鉄の主要駅などに交通広告を掲出し、呼びかけていきます。

2003年合同美化キャンペーン報告


6月から8月にかけて、札幌の大通公園、京都のアユ解禁前の伊佐津川、熊本の宮本武蔵ゆかりの地・熊本市霊厳洞および峠の茶屋周辺一体で合同美化キャンペーン((社)日本観光協会との共同実施)を開催します。飲料メーカーのご協力のもと、地元の市町村やボランティアなど大勢の方々にご参加いただき、清掃活動や観光客への啓発活動を行って多くの市民の皆様にリサイクルへのご協力とポイ捨て散乱防止を呼びかけます。

アンケートご協力の御礼と集計結果のご報告


前号STEEL CAN AGE vol.9の読者アンケートに、多くの方々から回答を頂きました。アンケート結果は、今号STEEL CAN AGE vol.10に反映させて頂きました。ご協力、誠にありがとうございました。

 

 

スチール缶リサイクルの水資源消費削減効果

 
Q
 
スチール缶スクラップを使うと、スチール缶製造時の水の消費量が少ないって本当ですか?

 

A
 
水は、有限の資源です。現在、世界の5人に1人(約12億人)は、安全な飲料水を飲めない状況にあるという深刻な「水問題」に直面しています。今年3月には京都・滋賀・大阪で、水問題を考える第3回世界水フォーラムが開催されました。製鉄所では、高温で溶かした鉄の冷却をはじめ、多くの製造工程で大量の水を使用しますが、実は、約90%以上(残り10%は熱により蒸発)を循環利用しています。また、鉄鉱石からスチール缶をつくる場合に比べ、スチール缶スクラップからつくる場合は、使用する水の量が8割程度で済みます。貴重な水は大切にしたいですね。